誤嚥防止トレーニング器具「エントレ」を使ってみました
佐倉ステーション施術師の宮田です。
本日は誤嚥防止トレーニング器具「エントレ」を実際に使ってみた感想です。
まずエントレを口にセットしてみます。
口が閉じられますので瞬間的に呼吸が自然と鼻呼吸に切り替わります。普段意識していなかった横隔膜や肋骨が大きく動き、胸やおなかにたくさん空気が入ってきました。しばらくすると首や肩、胸、肩甲骨周囲の筋緊張がすっと抜ける様な感覚になり驚きました。
次に誤嚥防止指導員の指導の下エントレをセットした状態でトレーニングを行います。
驚く程の量の唾液が溢れ出てきて、唾液腺の辺りが梅干を食べた時の様にギューッと反応する感覚がありました。粘ついていた舌がすっきりしています。ちなみに私はこの数か月間、逆流性食道炎により上がってくる胃酸に悩まされていたのですが、その症状が治まりました。(胃酸は唾液で中和されるそうです)
トレーニング自体はそんなに大変な動作はないのですが翌日顎や頬に筋肉痛が現れました。嚥下機能の低下はご高齢の方にとっては肺炎に繋がりやすく高齢者だけの問題と捉えられがちですが、44歳の私でも筋肉痛が現れたという事はご高齢の方に限らず衰えやすい筋や機能であると考えられます。
以下が実際にエントレを使ってみて期待できる作用です。
・胸郭の動きが広がり胸郭を取り巻く筋群(首肩、胸、背部など)に柔軟性が出てくる。
・体内に取り込む空気の量が増える＝心肺機能が上がる
・口内清浄の保全(気道から先への細菌の侵入リスクを下げる)
・唾液により食べた物を細かくするのを助け、嚥下や消化しやすい状態にできる。
・嚥下に必要な口腔、咽喉部の筋力を強化し、嚥下機能をスムーズにする
上記だけでなくまだまだ様々な作用がありそうですが、このレポートはあくまで個人の感想ですので、そちらを含めてご参考にして頂けたらと思います。どうぞお気軽にお問合せください。
